はじめに
結婚相談所で婚活を進める30代女性から、最も多く寄せられる相談のひとつが「結婚観のすり合わせ」です。
「子どもが欲しいけど、相手が同じ考えか不安」
「共働きが希望だけど、相手は専業主婦を望んでいないか心配」
「家事分担をどう話し合えばいいのか分からない」
結婚はゴールではなく、生活のスタートです。だからこそ、お互いの結婚観をすり合わせることは、幸せな結婚生活を築くうえで避けて通れないステップ。
この記事では、30代女性が結婚相談所で成婚するために、どのように「結婚観」を切り出し、話し合い、歩み寄ればよいのかを具体的に解説します。
1. なぜ「結婚観のすり合わせ」が重要なのか
結婚生活は、日常の積み重ねです。どんなに好き同士でも、価値観のズレを放置すれば、小さな違和感がやがて大きな不満につながります。
特に30代での婚活は「人生設計に直結する選択」が含まれるため、結婚観の一致度は成婚の決め手になります。
代表的な結婚観のテーマ
- 子どもを持つかどうか
- 家事や育児の分担
- 働き方(共働きか専業主婦か)
- 親や家族との関わり方
- 金銭感覚・生活スタイル
これらは、恋愛初期には話しづらい内容ですが、結婚を前提とした交際では必ずすり合わせるべきテーマです。
2. 「子ども」に関するすり合わせ
子どもを持つかどうか
- 欲しいか、欲しくないか
- いつ頃欲しいのか
- 何人くらい希望しているのか
このテーマはとてもデリケートですが、避けて通ることはできません。
事例
32歳女性は「子どもは早めに欲しい」と思っていましたが、相手の男性は「子どもはいなくてもいい」と考えていました。仮交際のうちにすり合わせができず、真剣交際直前で破談に。次の交際では早い段階で意見交換をしたことで、価値観が合う男性と成婚しました。
子育ての考え方
- 保育園や幼稚園を利用するか
- 教育方針はどうするか
- 親のサポートをどこまで頼るか
ここまで踏み込むのは真剣交際以降ですが、方向性の一致は重要です。
3. 「家事・育児分担」のすり合わせ
現代では共働き家庭が増え、家事・育児の分担は避けて通れないテーマです。
話し方のコツ
- 「あなたは家事できますか?」ではなく、「どんな家事が得意ですか?」と聞く
- 相手の不得意を責めるのではなく、分担の工夫を前向きに話す
- 「理想の休日の過ごし方」を聞き、家事・育児とのバランスを探る
事例
34歳女性は「夫には家事を手伝ってほしい」と漠然と思っていました。カウンセラーのアドバイスで「休日の家事は一緒にやるのはどうですか?」と具体的に提案したところ、相手も前向きに受け止め、家事分担の合意が早く取れました。
4. 「働き方」に関するすり合わせ30代女性の多くが直面するのが「働き方」の選択です。
代表的な選択肢
- 共働き(フルタイム・パートタイム)
- 専業主婦
- ライフステージに応じて変える
切り出し方
- 「結婚しても仕事は続けたいと思っているけど、どう思いますか?」
- 「将来子どもができたら働き方を変えるかも」
ポイントは、「現時点の希望」を伝えたうえで「柔軟に考えている」ことも示すこと。相手に安心感を与えます。
5. 結婚観を話すタイミング
仮交際の段階
軽く触れる程度でOK。
例:「子ども好きですか?」「休日は家でゆっくりしたい派ですか?」
真剣交際の段階
具体的に話す必要あり。
例:「子どもは何人くらい欲しい?」「共働きでやっていきたい?」
成婚直前
具体的な生活プランをすり合わせる段階。
例:「家計管理はどうする?」「義両親との同居や距離感はどう考える?」
6. 話し合いをスムーズにする秘訣
- まずは自己理解から
自分がどうしたいのかが不明確だと、相手に伝えられません。 - 相手を否定しない
意見が違っても「それも一つの考え方だね」と受け止める姿勢が大切です。 - 「自分が変われば相手も変わる」を意識する
歩み寄りの姿勢が相手の柔軟性を引き出します。
事例
30歳女性は「共働き希望」、男性は「専業主婦希望」と大きく違っていました。しかし「専業主婦で安心できる暮らしをしてほしい」という男性の思いを理解し、彼女も「育児が落ち着いたら働きたい」と譲歩。結果、お互いに納得のいく結論を導き出し、成婚しました。
まとめ
結婚相談所で成婚するためには、「結婚観のすり合わせ」が不可欠です。
- 子どもをどう考えるか
- 家事・育児をどう分担するか
- 働き方をどう選択するか
これらを「早めに」「具体的に」「前向きに」話し合うことで、将来のすれ違いを防げます。
結婚観は正解がひとつではありません。大切なのは、互いに理解し合い、歩み寄ること。30代女性が結婚相談所で婚活を進めるなら、「理想の生活」を押し付けるのではなく、「二人でつくる生活」を描くことを意識してみてください。
その積み重ねが、必ず「幸せな結婚」への最短ルートとなります。
次回は 「プロフィール作りの極意~写真・自己PR・条件設定で差をつける~」をお届けしますね。