はじめに
結婚相談所での婚活において、仮交際を経て「真剣交際」に進むのはとても大きな一歩です。
ここからは「一人に絞り、結婚を前提に関係を深める」段階。つまり、いよいよ「結婚」に向けて現実的な話を始めるフェーズです。
しかし、「真剣交際に進んだから安心」というわけではありません。むしろ、この段階こそ注意点が多く、慎重なやり取りが必要になります。真剣交際がうまくいかず破局するケースも少なくなく、その原因の多くは「結婚に向けた話し合い不足」や「すれ違いを放置したこと」です。
この記事では、真剣交際で気をつけるべきポイントや、成婚までの進め方を事例を交えながら詳しく解説します。
1. 真剣交際とは何か?
仮交際との違い
- 仮交際:複数人と同時進行OK。相性を見極める期間。
- 真剣交際:お相手を一人に絞り、結婚を前提に関係を深める段階。
この違いをしっかり理解することが重要です。真剣交際に入ったら、もう「他の人とも会っている」といった曖昧さは許されません。
結婚相談所における「真剣交際」
相談所によっては、真剣交際に進むとカウンセラー同士で情報を共有し、双方が「成婚を視野に活動している」ことを確認します。つまり「結婚に向けた道筋」が明確になるのです。
2. 真剣交際で起きやすいトラブル
① 結婚観のすれ違い
結婚後の生活に対するイメージが違うと、真剣交際が破綻することがあります。
例:「妻はフルタイムで働きたいが、夫は専業主婦を希望していた」
② 金銭感覚の違い
共働きでも「家計は折半か?」「お小遣い制か?」といった話が食い違うことがあります。
③ 家族との関係
結婚は二人だけでなく家族も関わります。「親と同居するか」「実家との距離感」など、早めに確認しておきたいポイントです。
④ 交際スピードの差
片方は早く結婚を決めたいのに、もう片方はじっくり考えたい。このスピード感の違いもすれ違いの原因になります。
3. 真剣交際で必ず話すべきこと
生活設計について
- 住む場所(賃貸?持ち家?実家近く?)
- 共働きか専業か
- 家事や育児の分担
お金の考え方
- 貯金や収入の共有の仕方
- 家計管理のルール
将来のビジョン
- 子どもを望むかどうか
- キャリアと家庭の両立
- 老後の考え方
これらを避けて通ると、成婚後に「こんなはずじゃなかった」とトラブルになりやすいのです。
4. 距離を深めるデートの工夫
真剣交際中は「結婚後の生活をイメージできるデート」を意識しましょう。
事例デートプラン
- スーパーで買い物 → 自炊デート
⇒ 家事分担のイメージが湧きやすい。 - 家具や家電を見に行く
⇒ 住まいの価値観を知ることができる。 - 日帰り旅行や小旅行
⇒ 長時間一緒に過ごすことで相性がわかる。
5. 成婚までの流れ
ステップ1:結婚観のすり合わせ
真剣交際に入ったら、なるべく早めに「将来像」の話をしていきましょう。
ステップ2:プロポーズを意識した行動
真剣交際の終盤では、結婚を前提にした気持ちを確認し合うことが大切です。
ステップ3:成婚退会へ
双方の結婚への意思が固まれば、いよいよ「成婚退会」となります。結婚相談所では、ここから実際の婚約・結婚準備へと移行します。
6. 真剣交際を成功させた事例
事例1:価値観の違いを乗り越えたカップル
35歳女性と37歳男性。彼女は「都心に住みたい」、彼は「郊外で一戸建て希望」。一見、折り合えないように思えましたが、デートで実際に両方の物件を見学するうちに「将来的に郊外に家を建て、それまでは都心で賃貸」という折衷案にまとまりました。
事例2:家族問題を早めに話し合ったカップル
30歳女性と33歳男性。彼が「両親との同居希望」だったため、女性は不安を感じていました。真剣交際の早い段階で話し合い、結果的に「将来必要になったらサポートする」という柔軟な合意に至り、安心して結婚を決意できました。
7. 真剣交際で大切な心構え
- 相手に求めすぎない
- 完璧を期待しない
- 違いを「受け入れる」姿勢
- 「ありがとう」を言葉にする習慣
真剣交際はゴールではなく、結婚というスタートラインに立つ準備期間です。お互いに歩み寄る姿勢が、成婚を引き寄せます。
まとめ
結婚相談所での婚活において、真剣交際は「結婚への最終確認の期間」です。
- 結婚観・お金・家族などをしっかり話し合う
- 結婚後をイメージできるデートを重ねる
- 価値観の違いを柔軟に受け入れる
これらを意識することで、成婚へとスムーズに進むことができます。
「自分が変われば相手も変わる」――相手を理解しようとする姿勢が、真剣交際を成功に導く最大の鍵となるのです。
👉 次回は 「プロポーズから成婚退会へ!幸せな結婚へのラストステップ」 をお届けします。