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結婚に疑問を感じている、婚活してるけどなんだかうまくいかない、そんな感じ・・・でしょうか?

樹木希林さんと内田裕也さんの結婚に見る愛に感動しています。

お届けするのは大阪市中央区の結婚相談所マナマナでカウンセラーをしています坂田芳弘です。
大阪のちいさな結婚相談所マナマナは小規模ですが8万名程度(2022年9月現在)の会員数を誇る日本結婚相談所連盟に所属しています。
大阪から全国へオンラインで活動を展開している成婚率が約40%の結婚相談所です。

この二人、その価値観が異なるようでいてお互いの違いをよく理解されているなかと感じます。

私にとってはそれはもはや感動でしかありません。

特に樹木希林さんの内田裕也さんを包み込むような愛に母性を感じます。

純粋な愛が永遠の愛に変わるまで

結婚の意味

結婚するのはなんのためでしょうか?昔は家をつないでいくためでした。

では、今は?

言葉で言ってしまうと、

「二人の愛をはぐくむため。そして自分が幸せな人生を歩むため」

なのです。

しかし、樹木希林さんと内田裕也さんの夫婦に関していえば

少し違うようです。

「昔と今」とが共存しているように思えます。

先日の樹木希林さんのお葬式での娘さんのご挨拶から見えてきた、

結婚の礎。それは純粋な愛だったのです。
その純粋な愛が永遠の愛に変わった瞬間がお葬式だったのではないでしょうか?

【樹木希林さんと内田裕也さんの結婚】

樹木希林さんと内田裕也さんの結婚に関しては普通ではないものを感じます。

「純粋な愛」で結婚したはずの二人なのに、内田裕也さんから出された離婚届。

それが一方的なものだとして裁判に持ち込んで無効にした樹木希林さん。

無効とはなったものの、いったん受領された離婚の記録は消えないのです。

そこまでして離婚したくなかったのはなぜなのでしょうか?

離婚届が受理された後にその届が無効になるまで争われたというような話は聞いたことがありません。

通常はそこまで愛想をつかされたのなら元のさやに納まるのは難しいことです。

ではなぜ樹木希林さんは裁判までして離婚届の無効を争ったのでしょうか?

それが「純粋な愛」なのでしょう。

【純粋な愛のカタチ】

純粋な愛とはなんでしょう?

それはどのような条件もつけずに感じる「好き」という感情だと感じました。

でも、この「好き」という感情はいかようにでもそのカタチが変わるものなのだということを樹木希林さんは教えてくれました。

彼女はそれを「重石」と呼んでいました。

そうです、内田裕也さんは樹木希林さんのことを「重石」のように感じていたというのです。

内田裕也さんが「重石」のように感じているということはそれだけ彼の中では樹木希林さんの存在が大きかったということなのです。

それが内田裕也さんの樹木希林さんに対する「純粋な愛」だったのです。

樹木希林さんもまた、内田裕也さんのことを「私が死ぬときには棺桶に入れて行きたい」と表現していました。

その理由は、「そのまま置いておくと世間に迷惑をかけるから」と。

自分という「重石」がなくなってしまうと、内田裕也さんが何をしでかすかわからないからという意味だったのです。

でも、本当の意味は「一緒にあの世へ行きたい」という、それこそ「純粋な愛」のカタチだったのでしょう。

【相思相愛】

このお話を聞くまでは、私にとっては「不思議な夫婦」であった二人なのですが、

恐らくは樹木希林さんの一方的な「純粋な愛」で惚れぬいて結婚した夫婦だったと感じていました。

しかし、このことが間違いであったことに気づかされたのが、先日のお葬式での娘さんのご挨拶でした。

娘さんもご自身の両親を見て「普通ではない」ものを感じておられたようです。

そして、母親のことを語るときに、父親の話を抜きには語れないとの前置きのあと、

ご両親の関係について「腑に落ちた」事柄が披露されました。

それは、樹木希林さんの遺品を整理していた時に見つけた手紙。

内田裕也さんが樹木希林さんにあてたエアメールの内容でした。

そこにつづられていたのはご自身の悶々と悩む心情と、樹木希林さんへの謝罪、そして最後には愛の言葉。

その言葉がまたしゃれています。

『メシ、この野郎、てめぇ、でも本当に心から愛しています』

40年以上も別居を続けていましたが、この手紙を常にご自身のそばに置いておかれた樹木希林さんもまた、内田裕也さんのことを愛していたに違いありません。

だって、棺桶に入れて一緒に連れて行きたかったのですから。

【純粋の愛、男性のカタチ、女性のカタチ】

このお二人を見ていると、男性と女性の考え方の違いを思い知らされました。

女性は思いのたけを感情のままに伝えたいのです。

樹木希林さんはまさしく感情のままに行動し、発言し、伝えてきました。

それが純粋であったがゆえにみんなのこころに浸透していったのでしょう。

内田裕也さんは男です。自分の気持ちを論理的に判断し、その論理に合っているところ、合っていないところをしっかりと把握できていらっしゃいます。

できていないことをみんなに悟られたくないので、身を隠しますが、心の中では決して忘れずに一生しょっていくのです。

【変わらないカタチへのこだわり】

今一つ、私が驚いたのは、娘さんの旦那様である本木雅弘さんが実は内田家の婿養子になっていたことです。

一人娘だったので婿養子を必要としたのでしょう。内田家をつないでいくために。

内田家をつなぐために養子に入ってくれた本木さん。

そしてその家には主がいないという、これまた不思議な現象がそこにありました。

今以上に新しいカタチの純粋な愛を貫いた二人が昔風に家をつなぐために婿養子を取っていたという事実が、古くて新しい結婚のカタチを感じさせてくれます。

これからも主が不在であろう内田家を気遣った樹木希林さんの言葉も説得力があります。

『おごらず、人と比べず、面白がって、平気に生きればいい』

すごい言葉だと感じました。

好きなものを好きだといい、人生を楽しむのでなく面白がって生きてきた樹木希林さんは本当に純粋な人だったのでしょう。

永遠の愛

この世のお別れを、借りていた身体をお返しするときだと表現した樹木希林さんの一部のお骨をハンカチに包んで持ち帰った内田裕也さんもまた純粋な人だったのでしょう。

このお二人と同じような人生を歩むことはほとんどの方はできないと思います。

でも、ここまで純粋な愛を表現できるお二人がうらやましく思えてくるのです。

できることであれば、来世もお二人には夫婦になっていただき、「永遠の愛」を貫いてほしいと思うのは私だけではないでしょう。

そして、誰から見ても幸せなお二人として、婚活を行う方々や結婚している夫婦の方々のお手本になってもらいたいものです。

結婚そして、生きるということの意味や価値、すなわちこれ、「結婚の礎」を教えていただいた樹木希林さんのご冥福をお祈りいたします。

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